尾瀬に咲く高山植物

ヤナギラン
尾瀬沼周辺の湿原に見られ花は紅紫色。葉が柳の葉に似ていることから名づけられた。
大江湿原にヤナギランの丘という場所があり、そこには尾瀬を開山した平野家の墓所がある。

◆開花期◆
(7月下旬〜8月中旬)
シラネアオイ
日本固有種の1属1種である。日光の白根山に多く咲き、花がタチアオイに似ていることから名づけられた。

◆開花期◆
(6月上旬〜7月中旬)
ミヤマアキノキリンソウ
湿原を黄色に染める秋の花の代表選手。
花が穂状に長くつく姿を動物の麒麟に見立てたもの。

◆開花期◆
(8月中旬〜9月中旬)

コバギボウシ
特徴的な形の花が複数つく。ニッコウキスゲの花が終わった後の湿原の主役をつとめる植物。湿原の各所で見られる。

◆開花期◆
(7月中旬〜8月中旬)
オゼコウホネ
尾瀬特有の水生植物。尾瀬の池塘や流れの緩やかな河川に育成する多年草。名前の由来は根茎が太く白いので、それが白骨に見えるから。

◆開花期◆
(7月中旬〜8月中旬)
オゼトリカブト
(オクトリカブト)
オクトリカブトの変種で湿原に直立するものをいう。オクトリカブトとすることもある。烏帽子に似た紫色の仮面状花冠は萼片で、花は隠れて見えない。全草が猛毒で知られている(特に根)。

◆開花期◆
(8月下旬〜9月下旬)
シナノキンバイ
一見バラの花を思わせるような艶やかさと大きさがある。黄色の花びらは萼の変化したもので、本当の花びらは雄しべと区別がつかないほど小さい。

◆開花期◆
(6月上旬〜7月中旬)
ショウジョウバカマ
雪解け後すぐ、枯れ色の湿原で葉間から伸びた茎の頂きに濃淡さまざまな紅紫色の花を咲かせる。

◆開花期◆
(5月下旬〜6月中旬)
ニッコウキスゲ
名実ともに夏の尾瀬の主役をつとめる花。6枚ある花びらのうち、3枚は萼に相当する。

◆開花期◆
(7月上旬〜8月上旬
ワタスゲ
白い綿毛は花ではなく果穂、花は早春に黄色い花を咲かせる。

◆開花期◆
(6月下旬〜7月上旬 果穂)
オゼヌマアザミ
タチアザミの変種とされる植物。花脇の針状のものは総苞と呼ばれ、強壮な雰囲気を釀している。

◆開花期◆
(7月下旬〜9月下旬)
ミツガシワ
柏に似た3枚の葉を持つことから名が付いた。雄しべが長、短の二つの異なった型の花を持つ(異型花柱花という)ことで知られている。

◆開花期◆
(5月下旬〜7月上旬)
水芭蕉
(ミズバショウ)

変わった形をした花が人々の興味を引く尾瀬の代名詞。
白い部分は花びらではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼び。棒状の黄色い部分は小さな花が多数集まったもので肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる。

◆開花期◆
(5月中旬〜6月下旬)
立金花
(リュウキンカ)

雪解け後、沢沿いに群落をつくり、褐色の湿原に華を添えてくれる。初春から晩春まで見ることができる。

◆開花期◆
(5月下旬〜6月中旬)